風水とは何か?

風水は、古代中国から伝わるものであり、住居や建物、お墓などを建てる際、それらの位置の吉凶を決定するために用いられた「気の力」を利用した環境学です。
そして、気の力は衣・食・住・行動など、私たちの環境に幅広く影響を及ぼすものであり、この力を使って運を開いていくことができるという考えの基にあります。
とはいえ、風水は宗教や迷信とは異なります。
風水は、私たちの「環境を良くすることが、運気を上げることにつながる」という住み心地や、生きやすさなどを重視した合理的な理論だといえるでしょう。
あらゆる風水に共通することは?
風水について調べていくと、英国式風水や沖縄風水など、その種類が様々であることに気付きます。
そして、流派によっての見解も異なるため、一体どれが正しい風水なのか戸惑ってしまう人は多いはずです。
このようなときは、簡単に直感や好みで選ぶと良いでしょう。
何よりも大切なのは、自分が楽しみながら実践できることにあります。
そして、たとえ「これ!」と決めた流派であっても、その全てを取り入れなければ開運につながらないということはありません。
風水は決して難しく考える必要はなく「環境を整える」ことを重視すれば良いとされています。
すなわち、「整理整頓」・「掃除」が何よりも重要だということがわかります。
風水では、家や着る物、持ち物、食べるものなど全てのものは、その人を表すものであると考えられています。
これらのことからも、風水は環境を整えることによって心も整え、生活をより良いものにし、自分を磨くことで運を上げていくというものであるということがわかります。
陰陽説について
陰陽説の一つとして、陰と陽は、「天候」と関係の深い言葉であるとされています。
そして、宇宙に存在する全てのものは、陰と陽の二つのエネルギーで構成されているという思想があります。
例えば、太陽と月、男性と女性、生と死などがそうですが、単純に陽が良いもので、陰が悪いものであるというわけではありません。
陰と陽は、それぞれのエネルギーをバランス良く保つことによって調和が取れる、という考えが根底にあります。
住まいには、日陰になる空間と日向になる空間があります。
そのため、陰の気が強い空間には陽の気を補いバランスを整えることによって、気の流れが良くなり運気アップにつながるといったように、陰陽説を生活に取り入れることができます。
五行説について
五行説とは、全てのものは、「火・土・金・水・木」いずれかの性質を持つとした考えです。
そして、これらにはそれぞれ以下のような意味があります。
「火」 燃える・旺盛
「土」 育てる・腐らせる
「金」 硬い・確実
「水」 流れる・変化する
「木」 成長する
このように、それぞれ異なる性質を持つため、組み合わせによって運気を強めるか弱めるかが
変わります。
このことを、「相性(そうしょう)」と「相克(そうこく)」と言います。
相性は、相性の良さを表すのに対し、相克は相性の悪さを表します。
そして、風水では、方位においてもこの五行説を参考にして各方位の運気を司ると考えます。
ですから、住まいに飾る雑貨を選ぶときなどの参考にすると、どのような素材のものが理想的か判断材料になるでしょう。
まとめ
このように風水は、古代中国から伝わるものとして、様々な意味を持つものだということがわかります。
ですが、私たちが風水を環境に取り入れ、より良い生活を目指すヒントが散りばめられているものであり、大いに楽しむべきものだといえます。